2023年3月に鼻腔スプレータイプ経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(商品名フルミスト点鼻液)が薬事承認され、2024/25シーズンから日本でも本格的に流通が始まりました。特徴、従来の注射型不活化インフルエンザワクチンとの比較、投与注意をまとめました。
1. 特徴
2歳以上19歳未満、鼻から投与、1回で終了、まったくいたくない!
2. 従来の注射型不活化インフルエンザワクチンとの比較
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不活化インフルエンザワクチン |
弱毒生インフルエンザワクチン |
投与経路 |
皮下注射 |
鼻腔内に噴霧 |
用量及び回数 |
・6か月以上3歳未満:0.25mLを皮下に2回 ・3歳以上13歳未満:0.5mLを皮下に2回 ・13歳以上:0.5mLを皮下に、1-2回 |
・2歳以上19歳未満: 0.2mLを1回(各鼻腔内に0.1mLを1噴霧) |
特徴 |
・使用経験や副作用データーが豊富。 ・神戸市補助あり |
・1回で済み注射による痛みが全くない。 ・生ワクチンのため、抗体産生力が強い。 |
免疫持続 |
5か月 |
1年 |
副作用 |
局所の発赤、腫脹、疼痛など |
発熱、咳、鼻水、頭痛など軽い感冒様症状 |
3. 接種できない方
・年齢が2歳未満、19歳以上
・重度のアレルギー反応の既往歴があるかた
・免疫不全の患者のかた
・喘息のコントロールが悪い方
・アスピリンを長期間服用しているかた
・妊娠しているかた
・急性の病気にかかっているかた
・鼻水ズルズルのかた