胃カメラ検査のポイント
①ピロリ菌が居そうな萎縮性胃炎があるのか?
②ある場合、萎縮がどの程度まで広がっているのか?
③実際にピロリ菌が感染しているのか?
を調べることがとても大切です。
萎縮性胃炎の評価ポイント
ピロリ菌が居そうな萎縮性胃炎を認める場合に萎縮の範囲を評価する必要があります。
胃の出口(幽門)から入口(噴門)に向かって徐々に広がっていき、C-1、C-2、C-3、O-1、O-2、O-3の6段階に分類されます。
C-1が一番萎縮の範囲が狭く胃の出口だけ、O-3は胃全体に萎縮が拡がっている状態です。萎縮の範囲が広いほど、胃がんが発生しやすくなります。
胃がんのリスクはどのぐらい
萎縮が無いまたは軽いC0/C1を基準にすると、胃がんになる危険性は
C2、C3で13.4倍
O1、O2で27.2倍
O3では60.6倍
にもなるという報告があります。
カメラフォローの間隔
当院のお勧めする胃カメラの間隔の目安は、
萎縮が軽いC-1なら3年毎
萎縮が中等度のC-2、C-3なら2年毎
萎縮が重度のO-1、O-2、O-3なら1年毎
です。