
COPDとは
タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することなどにより生ずる肺疾患です。徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳・痰を示すが、これらの症状に乏しいこともある。
COPDを疑うポイント
①喫煙歴あり(特に40歳以上、10年以上の喫煙歴あり)
②湿性咳嗽、喘鳴
③労作時(階段や坂道の登りなど)の息切れ
④風邪症状時の②また③が顕在化する
⑤風邪症状を繰り返す、または回復に時間がかかる
⑥心血管系疾患、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症などが併存している
COPD問診票
| 質 問 | 選 択 肢 | 点数 |
| 1.年齢 | 40〜49歳 | 0 |
| 50〜59歳 | 4 | |
| 60〜69歳 | 8 | |
| 70歳以上 | 10 | |
| 2. 1日の本数×年数 | 0〜299 | 0 |
| 300〜499 | 2 | |
| 500〜999 | 3 | |
| 1000以上 | 7 | |
| 3.BMI | <25.4 | 5 |
| 25.4〜29.7 | 1 | |
| >29.7 | 0 | |
| 4.天候により咳がひどくなりますか? | はい | 3 |
| いいえ | 0 | |
| 咳は出ない | 0 | |
| 5.風邪をひいていないのに痰がからみますか? | はい | 3 |
| いいえ | 0 | |
| 6.朝起きてすぐに痰がからみますか? | はい | 0 |
| いいえ | 3 | |
| 7.喘鳴がよくありますか? | ない | 0 |
| ある | 4 | |
| 8.今までアレルギーの症状はありますか? | はい | 0 |
| いいえ | 3 |
17点以上:COPDの可能性あり
16点以下:COPDの可能性は低い
COPDの診断
- 長期の喫煙歴などの暴露因子
- 肺機能検査
- 胸部単純X線:喘息、肺結核、気管支拡張症などを否定
- 心電図、血液検査、パルスオキシメータ
- 他の気流閉塞を来しうる疾患を除外できる
COPDの病期分類
| 病期 | 定義 | |
Ⅰ |
軽度の気流閉塞 | %FEV1≥80% |
Ⅱ |
中等度の気流閉塞 | 50%≤%FEV1<80% |
Ⅲ |
高度の気流閉塞 | 30%≤%FEV1<50% |
Ⅳ |
きわめて高度の気流閉塞 | %FEV1<30% |
気管支拡張薬投与後のFEV1/FVC 70%未満が必須条件
COPDの治療・管理
COPDの管理には,慢性安定期の治療および増悪時の治療があります。
慢性安定期の治療
増悪を予防し,肺および身体の機能を改善することを目標とする。
- ・完全禁煙
- ・薬物療法:症状が一過性な場合:メプチン吸入;症状が持続する場合:スピリーバ;症状が持続または繰り返す増悪する場合:アドエア
- ・酸素投与:SpO2が90%未満の場合に適応されています。SpO2 91~93%を目指します。
- ・予防接種:インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン、RSウイルスワクチン
- ・栄養の改善:
- ・呼吸リハビリテーション(運動を含む)
- ・外科的治療:肺容量減少術や肺移植など。
急性増悪の治療
・酸素投与
・気管支拡張薬:メプチン吸入
・ステロイド:プレドニンの経口投与:20〜30mgを7〜10日
・抗菌薬
・非侵襲的換気または挿管と換気による換気補助




