
肺炎球菌とは
肺炎球菌は肺炎の原因菌として最も多い細菌です。肺炎球菌は主に気道の分泌物に含まれ、鼻や喉の奥に常在しているとされます。小児は免疫力未熟なため、高齢者は加齢や基礎疾患により重症化リスクが高いため接種が勧められています。下記のように気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
- 肺炎:発熱、咳、痰、呼吸困難、全身のだるさ
- 中耳炎・副鼻腔炎:耳の痛み、鼻づまり
- 髄膜炎:頭痛、嘔吐、意識障害
- 敗血症:血圧低下、臓器障害
肺炎球菌ワクチンの種類
| 略称 | 商品名 | 種類 | |
|---|---|---|---|
| PCV21 | キャップバックス® | 21価結合型 | 自費14,000円 |
| PCV20 | プレベナー20® | 20価結合型 | 自費12,000円(定期:6,000円) |
| PCV15 | バクニュバンス® | 15価結合型 | 取扱なし |
| PPSV23 | ニューモバックス®NP | 23価莢膜多糖体 | 取扱終了 |
2024年10月から小児の定期接種に20価肺炎球菌ワクチン(PCV20)プレベナー20を使用するようになった。2026年4月から、高齢者の定期接種にもプレベナー20を使用するようになりました。
①乳幼児の定期接種(PCV20:プレベナー20)
対象:
接種: 接種回数・間隔
| 1回目接種を開始する月齢 | 接種回数・標準的な接種間隔 |
|---|---|
| 生後2か月~7か月未満 |
・初回接種(1~3回目):生後12月に至るまでに、それぞれ27日以上の間隔をあけて接種 |
| 生後7か月~1歳未満 |
・初回接種(1、2回目)生後12月に至るまでに、それぞれ27日以上の間隔をあけて接種 |
| 1歳~2歳未満 | 1回目から60日以上の間隔をあけて2回目を接種 |
| 2歳~5歳未満 | 1回目のみ |
②成人の定期接種(PCV20:プレベナー20)
対象: 65歳、60〜64歳で重い基礎疾患のある方
接種: 1回目は65歳に定期接種;2回目は(5年以上の間隔)任意接種。
③成人の任意接種(PCV21:キャップバックス)
対象: 「高齢者(65歳以上)」と「ハイリスクの成人(18歳以上65歳未満)」。①PPSV23未接種者または②接種者(1年以上経過)に対して任意接種で選択することが推奨されています。現時点では、PCV20と同様の位置付け。
ワクチン: キャップバックス
接種回数: 65歳に生涯1回のみ
重症化リスク
- 高齢者(65歳以上)や乳幼児は特に感染しやすく、重症化リスクが高い。
- 基礎疾患を持つ人(心疾患、呼吸器疾患、糖尿病、がん患者など)や脾臓摘出者も重症化しやすい。
- 国内研究では、侵襲性肺炎球菌感染症の死亡率は約19%で、患者の69%が65歳以上 。
2種類の成人肺炎球菌ワクチンの比較
|
名称(商品名)
|
沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン
(プレベナー20®水性懸濁注)
|
21価肺炎球菌結合型ワクチン
(キャップバックス®筋注シリンジ)
|
| 定期接種 |
・2か月以上5歳未満の小児
・65歳の人
|
|
| 任意接種 |
罹患リスクが高いと考えられる5歳以上の人
|
罹患リスクが高い成人
|
| 接種回数 |
・小児(2か月以上24か月未満)4回
・2歳以上の全年齢:1回
|
1回
|
| 接種量 | 1回0.5ml 小児(2か月~5歳):皮下注射または筋肉内注射 6歳~:筋肉内注射 |
1回0.5ml 筋肉内注射 |
| 接種間隔 | 接種回数・間隔 |
1回
|
| 費用 |
小児定期接種:無料
65歳定期接種:6000円
任意接種:12000円
|
任意接種:14000円
|




