
肺炎球菌とは
肺炎球菌は肺炎の原因菌として最も多い細菌です。肺炎球菌は主に気道の分泌物に含まれ、鼻や喉の奥に常在しているとされます。気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。小児は免疫力未熟なため、高齢者は加齢や基礎疾患により重症化リスクが高いため接種が勧められています。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌には これまでに100種類以上の血清型が同定されております。小児用(15価PCV15/20価PCV20)と高齢者用(23価が主だが20価も可)があり、定期接種(小児)と任意接種(高齢者)で公費負担の有無が変わりますが、いずれも肺炎予防に有効です。
小児(乳幼児)の定期接種
対象: 免疫力が未熟なため、肺炎球菌による髄膜炎や肺炎のリスクが高い。
ワクチン: 15価 (PCV15) や20価 (PCV20) 肺炎球菌ワクチンが使われる。
接種: 15価(PCV15:バクニュバンス)および20価(PCV20:プレベナー20)の2種類あります。PCV20は2024年10月から小児の定期接種に使用されるようになり、PCV15は販売終了となりました。2024年10月以降は原則としてPCV20を使用します。PCV15で接種を開始した方は、原則としてPCV15で全ての接種を済ませるとういう流れですが、医師の判断でPCV20に変更することも可能です。
高齢者の定期接種(PPSV23:ニューモバックス)
対象: 65歳
ワクチン: 23価 (PPSV23) が中心だが、20価 (PCV20) も使用可能。
接種: 1回目は65歳に定期接種;2回目は(5年以上の間隔)任意接種。
新型の肺炎球菌ワクチン:キャップバックス(PCV21)
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キャップバックス |
ニューモバックス |
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| 発売 | 2025年 | 2006年 | |
| 種類 |
結合型ワクチン | 多糖体ワクチン | |
| カバー率 |
80.3% | 56.6% | |
| 部位 |
筋注 |
筋注・皮下注 |
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| 持続効果 | 生涯に持続 | 5年毎に接種 | |
| 対象 |
成人 | 65歳~ | |
| 助成 | 対象外 | 65歳のみ対象 | |
| 初回 | 1,4000円 | 4,000円 | |
| 再接種 | 不要 | 8,800円 | |




