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冷え性は体質や原因によってタイプが分かれます。単に「温める」だけではなく、気・血・水のアンバランスを整えるように、漢方薬を選ぶことが重要です。
1. 気虚タイプ(エネルギー不足の冷え)
体を温めるエネルギーが足りない状態です。 倦怠感・やる気が出ない・風邪をひきやすい。
特徴:
・朝が弱い
・夕方のだるさがひどい
・すぐ疲れる
・風邪を引きやすい
・食べたあと眠くなる
漢方:
・補中益気湯(41番)
・人参湯(32番)
2. 血虚タイプ(血が足りない冷え)
血が不足し、手足の末端に体温と栄養が行き届かない状態です。貧血傾向、乾燥肌、爪が割れやすい、動悸、立ちくらみを伴いやすい。循環する血を増やし、手足の末端まで栄養と熱を運ぶ作用の漢方うを用います。
特徴:
・手足が氷のように冷たい
・肌が乾く
・不安感が強い
・動悸がある
・月経量が少ない
漢方:
・当帰芍薬散(23番)
・四物湯(71番)
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(38番)
3. 陽虚タイプ(温める力が弱い冷え)
体を温める根本エネルギーが不足している状態です。全身が冷え、疲労感・胃腸虚弱・下痢傾向になり、厚着をしても体を温めることはできません。腎の陽気を補い、または脾(胃腸)を立て直して、エネルギーを生み出せるように体質を改善する漢方を用います。
・下半身の冷えが強い
・下痢しやすい
・むくみやすい
・ずっと身体が重い
・朝布団から出られない
漢方:
・八味地黄丸(7番)
・真武湯(30番)
・人参湯(32番)
4. 気滞タイプ(ストレスで巡りが悪い冷え)
ストレスや緊張によって自律神経が乱れ、血管の収縮や発汗が原因で、体感異常が起こります。天気や環境で冷えの感じ方が大きく変動したり、胸脇部の張り、ため息、イライラを伴うのが特徴。手足が冷たいことを自覚していないことも多い。
・イライラ
・胸の張り
・生理前に悪化
・ため息が多い
・体の一点が冷える
漢方:
・加味逍遙散(24番)
・柴胡桂枝乾姜湯(11番)
・四逆散(35番)
5. 瘀血タイプ(血の巡りが悪い冷え)
血液の流通が滞り、下半身の冷え・局所の痛み・こりを生じます。上半身はのぼせ、下半身は冷えるという上熱下寒になりやすく、頭痛や肩こり、月経痛が強いことも。
・冷え+痛み
・生理痛が強い
・同じ場所が冷える
・肌の色が悪い
・しもやけ
漢方
・桂枝茯苓丸(25番)
・桃核承気湯(61 番)
6. 水滞タイプ(余分な水で冷える)
・むくみ
・雨の日に体調悪い
・めまい
・頭が重い
・朝起きられない
漢方
・五苓散
・当帰芍薬散




