
さまざまなタイプの頭痛
頭痛にはさまざまな分類があります。そして原因がはっきりしているかどうかにより、一次性頭痛と二次性頭痛の大きく2つに分類されます。
一次性頭痛頭痛
他にはっきりとした原因や疾患が見当たらない頭痛。緊張型頭痛、片頭痛や群発頭痛が含まれる。
❶緊張型頭痛
VDT作業や⾞の運転など、⻑時間の同⼀姿勢により⾎⾏が悪くなることで引き起こされる⽉に15⽇未満の頭痛
(⽉15⽇以上の場合は慢性緊張型頭痛に分類される)。
特徴:
- ・両⽅の側頭部が痛む
- ・⽇常的な動作によって悪化しない
- ・圧迫される、締め付けられるような頭痛
- ・30分〜7⽇ほど続く
- ・⾸・肩のコリを伴う
- ・特に⼣⽅ごろに頭痛が起きる
対処・治療法:
- ・血行改善: 入浴やシャワーで首・肩を温める。
- ・運動・マッサージ: ストレッチや軽い体操で筋肉をほぐす。
- ・薬物療法: 市販の鎮痛薬(イブプロフェン、ロキソプロフェン、アセトアミノフェンなど)が有効。
- ・生活習慣の改善: ストレスの管理、規則正しい生活、長時間同じ姿勢を避ける。
❷片頭痛
何らかの理由で脳の⾎管が急激に拡張することで起こる頭痛頭痛が起こる前に前兆がある場合もある。
特徴:
- ・側頭部の⽚側や両⽅が痛む
- ・4〜72時間続く
- ・ズキズキと脈を打つ
- ・拍動性の痛み
- ・光や⾳、臭いに敏感になる
- ・吐き気や嘔吐を伴う
- ・⽇常的な動作によって痛みが強くなる
対処・治療法:
急性期:
- ・冷やす: 痛む箇所を冷たいタオルや保冷剤で冷やす。
- ・安静: 暗く静かな部屋で横になる。
- ・カフェイン: 初期段階ならコーヒーや緑茶の摂取が効果的な場合がある。
- ・薬の服用: 市販の鎮痛薬、または医療機関で処方されるトリプタン製剤を早めに飲む。
- ・血管を広げる入浴、マッサージ、運動は避ける。
慢性期:予防・生活習慣の改善
- ・規則正しい生活: 寝すぎ・寝不足、空腹を避ける。
- ・食事: マグネシウムやビタミンB2を多く含む食品(海藻、豆類、ナッツ)を意識する。
- ・環境: 強い光、大きな音、急激な温度変化を避ける。
❸群発頭痛
⼀次性頭痛の中では稀な頭痛で、詳しい原因は不明だが⾎管の拡張と⾃律神経の乱れが発作の原因と考えられている。一定期間(群発期)に毎日のように片側の目周辺に激しい痛み(えぐられるような激痛)が生じる一次性頭痛です。20〜40代の男性に多く、夜間・明け方に集中し、15分〜数時間持続します。
特徴:
- ・眼の周辺から前頭部、側頭部にかけての痛み
- ・眼の充⾎、⿐⽔、眼瞼下垂などを伴う
- ・夜間や睡眠中に起こりやすい
- ・目周辺の違和感、目の奥の痛み、こめかみの拍動性頭痛、鼻づまり、まぶたの腫れなどが始まる。
- ・数週間から数か⽉続く、毎日ほぼ同じ時間帯に発作が集中する。
- ・頭痛発作中は落ち着かず、興奮状態になる
対処・治療法:
- ・群発期は禁酒・禁煙する。
- ・規則正しい生活を送り、睡眠不足を避ける。
- ・激しい運動や入浴を避ける。
- ・飛行機やスキューバダイビングなど、気圧の急変する環境を避ける
- ・治療:発作時: トリプタン注射薬・点鼻薬、純酸素吸入。予防: カルシウム拮抗薬(ベラパミル)、副腎皮質ステロイドの服用。
- ・誘発因子(アルコール、喫煙、気圧の急激な変化、ストレス、体内時計の乱れなど)を避ける。
二次性頭痛
他の疾患が原因となり起こる頭痛。くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎など命に関わる頭痛も含まれる。
❶脳出⾎
頭痛やめまい、 ⽚側の⼿⾜のまひやしびれ、 吐き気、嘔吐などを伴う。
❷くも膜下出⾎
今まで体験したことのないような激しい頭痛、 吐き気、嘔吐 や意識障害などを伴う。
❸薬剤乱用性頭痛
緊張型頭痛や片頭痛など一次性頭痛を抱える人が、病院に行かずに市販の鎮痛薬を定期的に服用していると、次第に薬が効かなくなってきて、ついには薬を飲むと頭痛が誘発されるという事態に陥ることがあります。頭痛が⽉に15⽇以上ある 、鎮痛薬を3か⽉以上、定期的に使⽤している、 鎮痛薬が効かない
以下のような症状がある場合に薬物乱用頭痛の可能性が高いです。
- ・頭痛が月に15日以上ある
- ・頭痛薬を月に10回以上飲んでいる
- ・頭痛薬の効きが悪くなったと感じる
- ・朝起きると頭痛がする
- ・頭痛の程度や部位が異なる気がする
- ・ひどい頭痛に襲われた経験から、予防的に市販薬を飲むことがある




