総説
急性胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が見られます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、冬場、幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。
症状
- 下痢:水様便が頻繁に出ることが特徴です。
- 腹痛:腸の蠕動運動の亢進やけいれんで起こります。 痛みは「キリキリ」「シクシク」「ギューッ」などさまざまで、みぞおちから下腹部まで場所も異なります。波があり、下痢してからすぐ改善されるのが特徴です。
- 嘔気・嘔吐:嘔吐は0~2回から頻回まであります。
- 発熱:微熱~高熱まであります。
治療
- 脱水予防:自宅でミネラルの含まれるスポーツドリンク(OS-1、ポカリスエットやアクエリアスなど)を少量ずつ補給します。
- 対症療法:解熱剤、嘔気止めや整腸剤などです。
- 抗菌薬:細菌性が疑われる場合には抗生物質を使用することもあります。




