目次
1)骨吸収抑制薬
SERM
●エビスタ錠(60mg) 1回1錠 1日1回[ラロキシフェン]
●ビビアント錠(20mg) 1回1錠 1日1回[バゼドキシフェン]
※骨のエストロゲン受容体に選択的に作用することで骨吸収を抑制。閉経後まもない例などに使用
※頻度は非常に稀ですが静脈血栓塞栓症が挙げられます。
ビスホスホネート(BP)
内服
●ボナロン35mg 週1回1錠
●ベネット17.5mg 週1回1錠
●ベネット75mg 月1回1錠
●リカルボン50mg 月1回1錠
●ボンビバ100mg 月1回1錠
注射
●アレンドロン酸点滴静注バッグ900μg 月1回15分以上かけて点滴静注
●ボンビバ静注シリンジ1mg 月1回1mg緩慢に静注
●リクラスト点滴静注液5mg 年1回15分以上かけて点滴静注
注意
※顎骨壊死、非定型大腿骨骨折、低Ca血症、急性期反応に注意する。近年、BPの長期投与と大腿骨非定型骨折や顎骨壊死の関係が報告されています。骨粗鬆症の治療効果を判定しつつ、他剤への変更や休薬も選択されます。
抗RANKL抗体薬
●プラリア皮下注(60mg) 1回60mg 6カ月1回 [デノスマブ]
※血中のカルシウム濃度が低下し手足の震えや痙攣が起こることがあります。定期的な血液検査が必要です。
2)骨形成促進薬
副甲状腺ホルモン(テリパラチド)
●フォルテオ皮下注 1回20µg 1日1回(自己注射)2年間
●テリボン皮下注(56.5µg) 1日1回 週1回 2年間
●テリボン皮下注 (28.2µg)1日1回 週2回 2年間
※骨折の危険性の高い症例に骨形成、代謝回転を高めることを目指し。
※悪性腫瘍既往者にはその適応を慎重に検討。またCa剤との併用では高Ca血症に注意。
3)骨吸収抑制・骨形成促進の両方の作用を持つ薬剤
抗スクレロスチンモノクローナル抗体
●イベニテイ皮下注(105mg) 1回210mg 月1回 1年間[ロモソズマブ]
※骨折の危険性の高い症例に使用
※1年以内の心筋梗塞や狭心症・脳梗塞を発症した方は、投与は控えます。
4)そのほか
ビタミンD
●エデイロール0.75µg 1日1回1カプセル[エルデカルシトール]
●アルファロール0.75~1.0µg 1日1回 [アルファカルシドール]
●ロカルトロール0.25µg 2Cap分2[カルシトリオール]
※筋肉量維持や転倒予防に対する効果が証明されています。
※高カルシウム血症、腎機能障害に注意する。
ビタミンK
●グラケーカプセル(15mg)3Cap分3[メナテトレノン]
※腰痛や背中の痛みが改善するとともに、骨密度の増加や骨折予防効果も期待できます。
※ワーファリンとの併用は原則としてできません。
ビタミンD+カルシウム
●デノタスチュアブル配合錠 1日1回2錠
※プラリア投与に伴う低カルシウム血症の治療及び予防に使用される




