片頭痛の薬物治療|神戸市兵庫区|湊川ファミリークリニック|湊川駅徒歩5分の内科・糖尿病内科・消化器内科

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片頭痛の薬物治療

片頭痛の薬物治療|神戸市兵庫区|湊川ファミリークリニック|湊川駅徒歩5分の内科・糖尿病内科・消化器内科

片頭痛の治療は、 ①発作が起きたときに痛みを抑える薬(急性期治療) と ②発作を起こりにくくする薬(予防治療) の2つに分かれます。 症状の強さ・頻度・生活への影響に応じて使い分けます。

 1. 急性期治療(発作時に使う薬)

片頭痛が起きたときに「痛み・吐き気・光過敏」を速やかに抑える目的で使用します。

●トリプタン系(片頭痛治療の中心)

効能効果:

脳の血管の拡張を抑え、片頭痛の痛みを改善します。 吐き気・光過敏などの随伴症状にも効果があります。片頭痛の急性期治療で中心となる薬剤です。 それぞれ作用は同じですが、効き始めの速さ・持続時間・副作用の出やすさに違いがあります。

代表薬:

  • ・イミグラン50㎎錠(スマトリプタン):最も歴史が長い、効果発現が早い、注射剤も存在
  • ・マクサルト10㎎錠(リザトリプタン):速効性が高い
  • ・ゾーミック2.5㎎錠(ゾルミトリプタン):持続が長く、OD錠あり
  • ・レルパックス20㎎錠(エレトリプタン):効果が強め、再発しやすい片頭痛に向きます
  • ・アマージ2.5㎎錠(ナラトリプタン):作用が穏やかで持続が長い、「ゆっくり長く効く」タイプ、副作用が比較的少ない

特徴:

  • ・片頭痛に特化した薬
  • ・発作の初期に使うとより効果的
  • ・市販薬で改善しない方に有効

● CGRP受容体拮抗薬(ゲパンチ系:新しい治療)

効能効果:

片頭痛の原因物質「CGRP」の働きを抑え、痛みを改善します。

代表薬:

  • ・ラスミジタン(レイボーReyvow)50mg/100mg:急性期。眠気が強く出るため運転不可。
  • ・ウブロゲパント(ウブレルビUbrelvy):急性期。副作用が少なくトリプタンが使えない方にも。
  • ・リメゲパント(ナーブロックNurtec ODT):急性期・予防。1日1回で扱いやすく副作用が少ない。

特徴:

  • ・トリプタンが使えない方にも使用可能
  • ・眠気などの副作用が少ない
  • ・新しい治療選択肢として注目

● NSAIDs(痛み止め)

効能効果:

炎症を抑え、痛みを軽減します。

代表薬:

  • ・ロキソニン
  • ・カロナール
  • ・ボルタレン
  • ・SG配合顆粒

特徴:

  • ・軽度〜中等度の片頭痛に有効
  • ・胃への負担が出ることがある
  • ・単独で効かない場合はトリプタンと併用することも

● 制吐剤(吐き気が強い場合)

代表薬:

  • ・メトクロプラミド
  • ・ドンペリドン

特徴:

  • ・吐き気を抑えることで、頭痛薬の吸収を改善
  • ・片頭痛の随伴症状に有効

2. 予防治療(発作を起こりにくくする薬)

月に数回以上片頭痛が起こる方、生活に支障が大きい方に行います。

● CGRP関連抗体薬(注射薬:最新治療)

効能効果:

片頭痛の原因物質CGRPをブロックし、発作を減らします。

代表薬:

  • ・ガルカネズマブ
  • ・フレマネズマブ
  • ・エレヌマブ

特徴:

  • ・月1回または3か月に1回の注射
  • ・従来の予防薬より副作用が少ない
  • ・重度片頭痛の新しい選択肢

● 抗てんかん薬

代表薬:

  • ・バルプロ酸
  • ・トピラマート

特徴:

  • ・片頭痛の発作頻度を減らす
  • ・眠気やしびれなどの副作用に注意

● β遮断薬

代表薬:

  • ・プロプラノロール
  • ・メトプロロール

特徴:

  • ・血管の過剰な反応を抑える
  • ・高血圧を伴う方に適することがある

● Ca拮抗薬

代表薬:

  • ・ロメリジン

特徴:

  • ・日本でよく使われる予防薬
  • ・副作用が比較的少ない

3. 薬の使い分け

状況 選択されやすい薬
軽度の片頭痛 NSAIDs(ロキソニンなど)
中等度〜重度の片頭痛 トリプタン系
トリプタンが使えない・効かない CGRP受容体拮抗薬(ゲパンチ系)
吐き気が強い 制吐剤を併用
発作が頻繁に起こる(月数回以上) 予防薬(抗体薬・抗てんかん薬・β遮断薬など)
重度で生活に支障が大きい

CGRP抗体薬(注射)

治療フローチャート

■ 軽度(我慢できる痛み)

・NSAIDs(ロキソニン、カロナール等)
・暗い部屋で安静
↓
改善しない → 中等度〜重度へ
↓

■ 中等度〜重度(動けない・吐き気・光過敏)

・トリプタン系(スマトリプタン等)
・吐き気が強い → 制吐剤併用
↓
トリプタンが使えない/効かない
↓
・CGRP受容体拮抗薬(ゲパンチ系)

■ 発作が頻繁(月に数回以上)

予防治療を検討
・CGRP抗体薬(ガルカネズマブ等)
・抗てんかん薬(バルプロ酸、トピラマート)
・β遮断薬(プロプラノロール)
・Ca拮抗薬(ロメリジン)

■ どの段階でも重要
・睡眠・ストレス管理
・食事・姿勢の見直し
・誘因(寝不足、赤ワイン、チョコ等)の把握

参考サイト

片頭痛・偏頭痛の予防薬まとめ2026

片頭痛診療アップデート2026 — トリプタン・ジタン・ゲパント・抗CGRP抗体の使い分け完全ガイド
医学教育 頭痛 脳神経内科

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