
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは
多嚢胞性卵巣症候群は、生理不順、排卵障害、不妊、多毛、ニキビ、肥満などの症状を引き起こす病気です。20代~30代の女性に多く、妊娠可能な年齢のおよそ10%がこの病気を持つと言われています。原因は明確にはわかっていませんが、ホルモンの異常による内分泌疾患に分類されます。比較的若いうちから症状を示すこともあるため、持って生まれた体質の影響(素因)もあると考えられます。
PCOSとインスリン抵抗
PCOSの方(特に肥満傾向の方に多いですが、痩せ型の方にも見られます)は、「インスリン抵抗性」といって、インスリンの効き目が悪くなっていることが多いです。効き目が悪いと、体は「もっとたくさんインスリンを出さなきゃ!」と勘違いし、血液中にインスリンが大量に溢れる状態(高インスリン血症)になります。この大量のインスリンが、なんと卵巣を刺激して男性ホルモンの分泌をさらに増やしてしまうのです。
【インスリンが効きにくい(インスリン抵抗性)】
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【体内でインスリンが過剰に分泌される】
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【卵巣が刺激され、男性ホルモンが大量に作られる】
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【卵巣の膜が硬くなり、卵胞が育たず「多嚢胞」する】
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【排卵がうまく起きない(生理不順・不妊の原因に)】
症状
- 生理不順・生理が来ない(月経不順・無月経)
- 排卵障害
- 不妊
- 多毛・ニキビ
- 肥満・耐糖能異常(糖尿病)
診断
- 月経不順または無月経
- エコーにて卵巣の多嚢胞性変化
- 血中ホルモン検査の異常(LH高値、AMH高値、テストステロン高値)
治療
年齢、妊娠の予定、症状の種類と程度を考慮し、治療法を選択します。
- 肥満に対し、食事・運動療法を施行し、ときに薬による減量治療
- インスリン抵抗性や耐糖能異常に対し、メトグルコ内服
- 無月経や稀発月経に低用量ピル
- 過剰な体毛やニキビの治療
- 妊娠を希望される場合は、排卵誘発剤やホルモン剤で排卵を促し、不妊治療を行う
- 卵胞ホルモンと黄体ホルモンを組み合わせる治療(カウフマン療法)
- 黄体ホルモン単独の治療(ホルムストローム療法)




