高尿酸血症・痛風|神戸市兵庫区|湊川ファミリークリニック|湊川駅徒歩5分の内科・糖尿病内科・消化器内科

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高尿酸血症・痛風

高尿酸血症・痛風|神戸市兵庫区|湊川ファミリークリニック|湊川駅徒歩5分の内科・糖尿病内科・消化器内科

健康診断で「尿酸値が高い」と指摘されたことはありませんか?また、足の親指の付け根が突然赤く腫れ、強い痛みが出たことはありませんか?高尿酸血症は、血液中の尿酸が多くなった状態です。尿酸値が高い状態が続くと、関節に尿酸の結晶がたまり、突然強い痛みを起こす「痛風発作」の原因になります。高尿酸血症は、自覚症状がないことも多い病気です。しかし、放置すると痛風や尿路結石などにつながることがあります。高尿酸血症・痛風の治療では、尿酸値を適切に管理し、痛風発作の再発や合併症を予防することが大切です。

高尿酸血症とは?

高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が 7.0mg/dLを超える状態をいいます。尿酸は、体内の細胞の代謝や、食品に含まれるプリン体の分解などによって作られる物質です。通常、尿酸は主に腎臓から尿中へ排泄され、一部は腸管からも排泄されます。しかし、尿酸が過剰に作られたり、十分に排泄されなくなったりすると、血液中の尿酸値が上昇します。

痛風とは?

痛風は、高尿酸血症が続くことで関節内などに尿酸塩の結晶が沈着し、強い炎症を起こす病気です。特に足の親指の付け根に起こりやすいですが、足首、足の甲、膝などにも発症します。痛風発作の特徴は以下の通りです。

  • ・突然、関節に激しい痛みが出る
  • ・関節が赤く腫れる
  • ・熱を持ち、触れるだけでも痛い
  • ・夜間や早朝に発症することがある
  • ・歩行が困難になる場合がある
  • ・数日から1〜2週間程度で軽快することが多い

痛みが自然に治まっても、尿酸値が高い状態が続いていれば、再発する可能性があります。また、痛風発作中は尿酸値が一時的に低くなることがあり、採血結果が正常でも痛風を否定できません。

注意:初めて関節が赤く腫れた場合、発熱を伴う場合、強い痛みが続く場合には、細菌性関節炎などの緊急治療が必要な病気との鑑別が重要です。

主な原因

高尿酸血症は、尿酸が多く作られることや、体外への排泄が少なくなることで起こります。主な原因には、次のようなものがあります。

  • ・肥満や内臓脂肪の増加
  • ・飲酒
  • ・プリン体の多い食品の過剰摂取
  • ・果糖の過剰摂取
  • ・腎機能の低下
  • ・遺伝的な体質
  • ・薬剤の影響

合併症

高尿酸血症が続くと、次のような病気や状態がみられることがあります。

  • ・痛風関節炎
  • ・尿路結石
  • ・腎機能障害
  • ・高血圧・糖尿病・脂質異常症

検査

当院では、症状や尿酸値に応じて、必要な検査を検討します。

検査 主な目的
血清尿酸値 高尿酸血症の診断・治療効果の確認
クレアチニン・eGFR 腎機能の評価
尿検査 尿路結石や腎障害の手がかりを確認
血糖値・HbA1c 糖尿病の有無を確認
脂質検査 脂質異常症の確認
血圧・体重・腹囲 生活習慣病や肥満の評価
関節液検査・画像検査 必要に応じて痛風と他の関節疾患を鑑別

治療

治療は、生活習慣の改善と、必要に応じた薬物療法を組み合わせて行います。尿酸値による治療の目安は以下の通りです。

血清尿酸値 判定・対応
7.0mg/dL以下 高尿酸血症の診断基準には該当しません
7.0mg/dL超 高尿酸血症
8.0mg/dL以上 合併症や持続性を確認し、薬物療法を含めて検討
9.0mg/dL以上 合併症がなくても薬物療法を検討する目安

※薬物療法の必要性は、尿酸値だけでなく、痛風発作の既往、腎機能、尿路結石、生活習慣病などを考慮して判断します。

1.生活習慣の改善

高尿酸血症では、食事、飲酒、体重、運動習慣などの見直しが重要です。

1.1 食事療法

食事療法では、プリン体だけを気にするのではなく、食事全体のバランスと摂取エネルギー量を見直すことが重要です。

■控えたい食品・飲み物

  • ・ビール、日本酒などのアルコール飲料の過剰摂取

  • ・レバーなどプリン体を多く含む食品の大量摂取

  • ・魚の干物や一部の魚介類の食べすぎ

  • ・ジュース、清涼飲料水などの加糖飲料

  • ・高カロリー食品や過食

■積極的に取り入れたい生活習慣

  • ・適切な食事量を守る

  • ・野菜を十分に摂取する

  • ・適量の乳製品を取り入れる

  • ・水分を適切に補給する

  • ・適正体重を維持する

  • ・無理のない運動を継続する

プリン体を含む食品をすべて禁止する必要はありません。食品の種類だけでなく、食べる量や飲酒量、体重管理が大切です。

1.2 運動療法と体重管理

肥満がある方では、適切な減量によって尿酸値の改善が期待できます。ウォーキング、自転車、水泳などの有酸素運動を、無理のない範囲で継続しましょう。ただし、激しい運動や急激な減量、脱水は尿酸値を上昇させたり、痛風発作の誘因となったりする場合があります。痛風発作で関節に強い痛みや腫れがあるときは、患部への負担を避け、炎症が落ち着いてから運動を再開しましょう。

2.尿酸を下げる薬による治療

2.1痛風発作が起きてないときの治療

尿酸値が高い状態が続いている場合や、痛風発作を繰り返す場合などには、尿酸降下薬を検討します。主な薬には、次の2種類があります。

■尿酸生成抑制薬

  • ・フェブリク(フェブキソスタット)
  • ・ザイロリック(アロプリノール)
  • ・ウリアデック・トピロリック(トピロキソスタット)

■尿酸排泄促進薬

  • ・ユリス(ドチヌラド)
  • ・ユリノーム(ベンズブロマロン)

薬剤は、腎機能、肝機能、尿路結石の有無、併用薬などを考慮して選択します。尿酸降下薬は通常、少量から開始し、尿酸値や副作用を確認しながら調整します。

2.2痛風発作が起きたときの治療

痛風発作が起きた場合は、まず関節の炎症と痛みを抑える治療を行います。主な治療薬は次のとおりです。

薬の種類 役割
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 痛みや炎症を抑える
コルヒチン 痛風発作に伴う炎症を抑える
ステロイド薬 NSAIDsなどが使いにくい場合を含め、病状に応じて使用

使用する薬は、腎機能、胃潰瘍の既往、心血管疾患、併用薬などを考慮して選択します。発作中は患部を安静にし、必要に応じて冷却します。無理な運動や飲酒は控えましょう。すでに尿酸降下薬を服用している方は、自己判断で中止しないことが重要です。新たに尿酸降下薬を開始する時期については、発作の状態や再発リスクなどを考慮して医師が判断します。

尿酸値の治療目標

痛風を発症した患者さんでは、一般的に血清尿酸値6.0mg/dL以下を目標として管理します。尿酸値を適切に下げることで、体内に沈着した尿酸塩結晶の減少を促し、痛風発作の再発予防につながります。尿酸値が改善しても、自己判断で薬を中止すると再び尿酸値が上昇することがあります。定期的な検査と継続的な管理が大切です。

こんな方はご相談ください

  • ・健康診断で尿酸値が7.0mg/dLを超えていた

  • ・尿酸値が8.0〜9.0mg/dL以上である

  • ・足の親指や足首に突然強い痛みが出た

  • ・過去に痛風発作を起こしたことがある

  • ・痛風発作を繰り返している

  • ・尿路結石を指摘されたことがある

  • ・肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症を合併している

  • ・尿酸を下げる薬の継続や変更について相談したい

当院の高尿酸血症・痛風診療

当院では、高尿酸血症・痛風の診断、薬物療法、生活習慣の改善指導を行っています。血清尿酸値だけでなく、腎機能、血圧、血糖値、脂質、体重なども確認し、患者さんの状態に合わせた治療方針をご提案します。また、肥満を伴う患者さんでは、食生活や運動習慣の改善、適正体重の維持も重視しています。

痛風発作を繰り返す方や、健康診断で尿酸値が高いと指摘された方は、お気軽にご相談ください。高尿酸血症は、症状がないうちから生活習慣を見直し、必要に応じて治療することが大切です。尿酸値を適切に管理し、痛風発作の予防と健康維持を目指しましょう。